vol.40【過去形と現在形を混ぜると文章がいきいきする】のまとめ
vol.40【過去形と現在形を混ぜると文章がいきいきする】
✅過去形と現在形を交ぜる2つの効果とは?
・文章にリズムができる
・ライブ感が生まれる例文がかなりの長文になり、ツイートだけではまとめきれないので、ブログでまとめます。
— たくみ@フリーターブロガー (@takumi_postman) August 8, 2021
今回もツイート内容をまとめていきます。よろしくお願いします。
過去形と現在形を交ぜる2つの効果
日本語の文章において、過去形と現在形を交ぜることで次の2つの効果が生まれます。
その1:文章にリズムができる
過去形と現在形をうまく交ぜることで、文章にとって大切なリズムを作ることができます。
悪い例
昨日まで新潟の魚沼地方にいた。友人と会い、毎日コシヒカリの新米を食べた。新米はうまかった。1粒の梅干しと焼き鮭で、2膳をおかわりした。来年も新米の時期に訪れたいと思った。
良い例
昨日まで新潟の魚沼地方にいた。友人と会い、毎日コシヒカリの新米を食べる。新米はうまい。1粒の梅干しと焼き鮭で、2膳おかわりする。来年も新米の時期に訪れたい。
悪い例は過去形だけで綴られ、単調な印象ですが、良い例はどうでしょうか。「食べる」「うまい」「おかわりする」と現在形にしたことで、文章にリズムができています。
その2:ライブ感が生まれる
過去形で書くと終わった出来事に感じますが、現在形を使うと今そこで行われている印象になります。
1つだけ例文をご紹介
晩秋の公園に散歩に出かけた。風がそよぐと枯葉が舞う。それを追いかけていた小さな子が転んだ。泣きながらも自分で立ち上がる。見ていた大人たちがから安堵のため息がもれた。
少しわかりずらいかもですが、、、過去形の話に現在形を入れることで、目の前に起きているようなライブ感が生まれます。
朝日新聞のベテラン校閲者の前田安正さんがこう述べています。
「過去形の話のなかにうまく現在形を使うと、ライブ感が出てくる」